【絵が苦手な超初心者向け】水彩画の下書きの描き方・練習法

技術的なこと

新しい趣味として水彩画を始めてみようと思っても、今まで絵を描いたことがない方や、苦手意識がある方はまず下書きからどうすれば???ってことになりますよね。

色を塗りたいだけであれば、少し前に流行った大人の塗り絵などを使って練習できますが、下書きが上手く描けないと自分の描きたい絵を描くことは難しくなります。

でも下書きからの描き方って探してもあまり詳しく出てきませんよね。

そこで今回は、超初心者の方がどうしたら下書きのデッサンから上手く描けるようになれるか?を私なりに考えて練習できる方法を記事にしました。参考にしてもらえたら嬉しいです。

用意するもの

  • 描きたい絵の写真(画像を印刷したもの)
  • トレーシングペーパー
  • 鉛筆(B〜2B)
  • シャーペン
  • 色付きボールペン
  • 画用紙
  • 練り消しゴム
  • 下書きを固定するためのバインダーorマスキングテープ

描きたい絵の写真を写す

デッサンは実物を見て目で形をとらえて描くようなイメージがありますが、初心者の方がいきなりそんなことをしたら上手くできずに挫折してしまうのでは?と思います。

そして何故か「絵はトレース(写し)してはいけない・トレースは邪道!」みたいな感覚がある人もいるかもしれないのですが、写しでもなんでもいいのでまずは形をきちんと線で描けるようになることが絵の上達には大切です。

まず描きたい絵の写真を用意しましょう。

今回はこちらのチューリップの花の写真を例にして解説していきます。

まずは形のシンプルなものから練習するのがおすすめです。

トレーシングペーパーを使った下書の描き方

トレーシングペーパーという、半透明の透ける紙が画材屋さんや100均のお店でも売っているのでそれを用意しましょう。

写真とトレーシングペーパーを、トレーシングペーパーが上になるように重ねます。

紙の上をマスキングテープで止めます。

バインダーがあればバインダーで挟んでもOKです。
トレーシングペーパーと画像の印刷用紙がずれて動かなければ何でもOK!

これで準備ができたので、写真をトレーシングペーパーに写していきます。

鉛筆orシャーペンで輪郭をなぞる

トレーシングペーパーの上から鉛筆かシャーペンで輪郭をなぞりましょう。

なぞるのは鉛筆でもシャーペンでもいいのですが、力を入れすぎないことを意識してください。
絵が苦手な方は筆圧が強すぎることが多いです。

もし手首や腕が疲れるな〜という場合は、まず直線や波線など線だけを紙に描いて筆圧のコントロールができるように練習しましょう。

黒くて見えにくい部分もなぞります。

この時黒くて見えづらいしやりにくいな〜という場合は、もう一枚同じ画像を印刷したものを用意して、見比べながらなぞると描きやすいです。

全部写し終えたらマスキングテープをそっと剥がし、トレーシングペーパーと印刷用紙を離します。

写しと写真を見比べながら線を足したり消したり調節する

写真と見比べながら、線が汚かったり歪んでいたり、足りなかったな〜と思う部分をまた描いても大丈夫です。

線を消すときは練り消しゴムがオススメですよ!
ぽんぽんとスタンプを押すようにそっと、少しずつ消していきます。

こんな感じでなぞり終えたら、トレーシングペーパーを裏返し、写した線を鉛筆で塗っていきます。

トレーシングペーパーの裏面を鉛筆で塗りつぶす

鉛筆の側面を紙に撫でつけるように、斜めにシャッシャッといった感じで軽く塗っていきます。

真っ黒くしなくても大丈夫です。

全部塗り終わりました。

トレーシングペーパーの下書きを画用紙に写す

次はトレーシングペーパーを表に返し、画用紙の上に重ねます。

赤、青、緑、何色のペンでもいいので、先ほど描いた輪郭線を上からペンでなぞります。

上からペンでなぞる時、ついつい力をこめてしまいがちになりますが、画用紙は筆圧がもろにひびいてしまうのでこの時もそっとなぞることを意識してください。

線の跡がひびいた画用紙って一気に下手くそ感・素人感が出る気がして、自分で描いていても少しがっかりした気分になってしまうんですよね。

気にならなければいいと思いますが、せっかく描くなら綺麗に、上手に見えるように仕上げたいので私はいつも筆圧にはすごく気を使います。

全部線をもれなくなぞり終わったら、トレーシングペーパーの役目は終了です。

画用紙とくっつけたマスキングテープをそっと剥がしましょう。

きちんと写っていますね!

最後に画用紙と写真を見比べて線を調節する

所々薄くなっていたり見えにくい部分や汚れている部分があると思うので、次にまた画像の印刷用紙と見比べながら線を足して描いたり、いらない線や汚れを練り消しで消していきます。

これで下書の完成です。

まずはトレースで輪郭を正確に捉えることから練習する

水彩画は下書の線はあまり描いてはいけないのでは?や、下書の線があると汚く見えないか?水彩画の雰囲気がなくなるのでは?と心配もあると思いますが、下書きをしっかりと描いてから着色する描き方をする人もいますし、色を塗ると案外見えにくくなったりします。

絵が苦手な方が写しなしで形を綺麗に描こうとすると、なかなか上手く描けなくて嫌になってしまうと思うんです。なのでまずはしっかり下書きが綺麗に描けるように、トレーシングペーパーを使ってトレースをし、モチーフの形を正確に捉える練習をしましょう。

絵を描く上でそのモチーフの構造がどうなっているのかを理解することはとても重要です。

慣れてきたら、本物のチューリップを用意して写真を撮り、それを印刷したものと実物を交互に見ながら描いてみましょう。

より立体感や質感を意識して描けるようになると思います。

そういった練習を繰り返せば、トレースなしでも実物の形を感覚で捉えることがだんだんできるようになりますよ。

何度も繰り返し描いていくことが大切です◎

 

 

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